職人さんの道具に憧れます。
こんにちは、キイチです。
昔、アルバイト先の料理人さんが使っていた包丁が変わった形をしていました。
刃に比べて長い柄、刃先から根本にかけてかなり尖って、魚を突く銛の先のよう。
普段、お店で見ることのない大きさと形。
「この包丁、変わった形をしてますが、何処で売ってるんです?」
疑問に思ったので素直に聞いてみると。
「売ってないよ」と、さらに続けて「ずーっと使ってたら、こんなになっちゃったの」
ほぼ毎日のように研ぎ続けられて、短くも鋭利な包丁が、その料理人さんの歴史を物語るよう。
道具もそれを使い続けるひとも格好良く思いました。
残念ながら、WEBデザイナーでは一つの道具を何年も使い続けることは難しいと思います。
しかし、新たな技術の流れに乗りながらも、自分流にカスタマイズして使えるものもあります。
初心者でも上級者でもWEBデザイナーの使うものは大きく変わらない…と思う
現時点で私が利用しているアプリケーションソフトウェア(以下:アプリ)を紹介します。
今回はアプリ関係のみで、利用しているサービスについては別の記事で紹介していきます。
結局のところAdobe CC
イラストはIllustrator、写真ならPhotoshop、動画であればPremiere、UIデザイン・デザインカンプはXD、オーサリングはDreamweaver等とりあえずなものは全部揃っていますので、サブスクなので継続して費用はかかりますが、今の所、最重要ツールです。
ただ、正直に言うと使いづらいものもあります。
あくまでも個人的意見ですが、Dreamweaverはサイトの構築の際のエディタとしてはレスポンスがよろしくないと思います。
Dreamweaverは大分使っていないので、現在は良いのかもしれませんが、ちょっと敬遠。
初期投資が厳しいのなら
WEBデザイナーで頑張っていこうというのなら、Adobe CCを購入することをおすすめします。
現時点で他者とのデータのやり取りは、ほぼAdobe製品です。
とは言っても、そこそこのお値段になると思います。
自分もAdobe CSからCCになったときに、心のなかでは「えぇ〜毎年お金掛かるの〜」って思いました。
ということで、代替になるものをちょっとだけご紹介させていただきます。
Illustratorなら
Affinity Designer、Gravit Designer、無料ならInkscape
※Gravit Designerは利用したことがないので、感覚で良さそうだと思ったものです。
Photoshopなら
Affinity Photo、無料ならGIMPが良いかと。
画質補正だけなら他にもありそうだけど、Photoshopの代替となるとあまり無いと思います。
XDなら
代わりになると言ってよいかわかりませんが、Sketchが似た感じ。
Sketchの方が先行商品なのでユーザーも多いようです。
※Sketchも利用したことは無いのですが、Affinity Designerを購入するときに、どちらにしようか迷いました。
他にも色々使うよ
前述でDreamweaverについて触れましたが、私はほぼ利用しておりません。
作業条件の中にDreamweaver必須の場合以外は使いません。
ではコーディングは何を利用しているのかというと、Microsoft Visual Studio Code(以下:VS Code)というエディタを利用しています。
セッティングやエクステンションで自分流にカスタマイズします。
また、プロジェクト(1仕事単位)でタスクランナー(部分的にプログラムで処理を自動化してくれる便利なもの、私の場合はgulp)をインストールして使っています。
ちょっとした修正やFTPクライアントソフトと連携させているのはCotEditorというテキストエディタも使っています。
ここまでで紹介してきたもの以外にも、ローカルの開発環境を作るためにVirtualBoxとLocal by Flywheel。
FTPクライアントソフトはCyberduck。
WEB制作に直接関わりそうなのは以上でしょうか。
素材用の動画の編集やエンコードをするためにAdobe PremiereやAdobe Media Encoderを利用したことがあります。
技術は世につれ世は技術につれ
Adobe製品は基本変わらない
色々とアプリを紹介しましたが、Adobe製品は変わらず使っています。
Adobe CCになったときに不満はありましたが、それも時代に合わせた考えなのかと今では理解しています。
他のアプリもその時その時で変化していますが、基本的は使い方は変わってません。
でもそのままではいられない時がくるかも
今後、インターネットの通信速度は速くなる一方です。5Gは4Gの100倍の速度、なんてことも言われています。
生活の中でインターネットに接続していることを感じさせないスピードで色々な仕組みが生まれると、WEBサイト、WEBデザイナーのあり方も変わってくるかもしれません。
マクロメディアって会社があってね…
当ページでさんざんAdobeの事を書いてきましたが、Adobeの回し者ではありませんよ。
実際に「そんなぁ〜、ひどいよAdobe」ってことがありました。
御用達だったFire works
大分昔になりますが、マクロメディアという会社がありまして、Fireworksというアプリがありました。
IllustratorやPhotoshopを使わないわけではありませんが、WEBデザインの制作にFireworksは必要不可欠な時期がありました。
とても使い勝手が良かったです。
DreamweaverやFlashもマクロメディア製品でした。
ところが、紆余曲折しながらもAdobeの商品になったFireworksですが、CCになったときに無くなってしまいました。
それからはFireworksの代わりになるものを探しましたが、諦めてIllustratorとPhotoshopに置き換えたんだと思います。
※Affinity Designerも使えたのですが、お客様や他の作業者との互換性が上手くいかなかったように記憶してます。
エディタは速さが気になる、でも自分が使いやすいもの
Fireworksは残念でした。
こんなこともあるのかと、WEBサイトのオーサリングツールはAdobe製品使っとけとばかりにGoLiveを使っていました。
ところが、こんどは逆にGoLiveは終了を迎え、Dreamweaverがメインのオーサリングツールになりました。
もうね、慣れるの大変ですよ。
当時のDreamweaverですが、慣れた私には体感的にサクサクと動いてとても使い勝手が良かったです。
ところが、時代は流れ…だんだん違和感を感じるようになりました。
Deamweaverの機能が使いきれてない上に、単純にコーディングしながら、プレビューはライブビュー使わずにWEBブラウザで作業していたのです。
だったらエディタで良いんじゃ無いかと、散々エディタを試しましたが、今はVS Codeを利用しています。
技術の進歩と自分の進歩
技術の進歩って言い方が古いかも、進歩するのが当たり前
今更ですが、WEB制作に於ける技術の進歩は早いです。
でも、それが当たり前なんです。
だから、人がそのスピードに合わせるしか無いのです。
でも、一つの作業で使う道具は一つなので、自分に合ったツールを探しましょう。
道具は使い込んで慣れるに限る
今の所、以上のアプリ群が私の環境になります。
Fireworksのときも、Dreamweaverも、VS Codeも使いながら覚えて慣れました。
今後も似たような状況が発生するでしょう。
しかし、作業内容は大きく変化していないと思うので、アプリの使い方だけです。
一つに慣れれば、他のもそうは時間がかからないと思います。